カンポウテーブルが生まれたおはなし

数年前に、父が病気で亡くなりました。
その時に、薬剤師である私の兄が、「体を冷やすことは健康にとてもマイナスな事なんだよ」と話が始まり、西洋医学には「冷え」や「気のめぐり」に対する治療の考え方はなく、一方、東洋医学では、体を温め、気をめぐらせる事で、体の痛みや悩みを楽にする事が出来る。ということを話してくれました。
父が病気で他界した時だったので、健康というキーワードに関心を持ちました。もしも、父が漢方を通して、「冷え」や「気のめぐり」に対して体と向き合っていたら、もっと長生きしたのであろうか?健康だったのであろうか?悪い体を治すのではなく、精神的にも身体的にも、そして社会的にも健康でいられる生き方とは何であるのか?と考えさせられました。
漢方は、体質そのものを改善し、ホルモンバランスを整え、原因のわからない病気の改善や病気の予防にも効果的であることも学びました。

  • 身体的改善 = 体質そのものを改善するので肉体が喜ぶものは何か?
  • 精神的改善 = ホルモンバランスが整うので精神的に整うものは何か?
  • 社会的改善 = 原因のわからない病気の改善や病気の予防できるので長生きしても社会に属する周りに良い影響を与えるものは何か?

この問いと漢方の魅力がリンクし、薬剤師である兄が漢方薬局を営んでおり、興味津々で漢方の事を教えもらいました。

漢方への好奇心が止まらず、漢方コーディネーターと薬膳調整師の資格を得て、漢方魅力を更に感じました。
特に、近年は寿命の延伸化では、単純に長生きという捉え方ではなく健康寿命を重視することが重要では無いであろうか?
また、現在の若年層に至っても「人生100歳」と言われながら「生きる100年よりも健康100年」という考え方が社会に必要ではなかろうか、とコロナの環境の中で真剣に考えました。

そうやって、この漢方スープ「カンポウテーブル」が生まれました。
人は身体的・精神的・社会的に健康でなければ、持続的な幸福を感じにくくなります。
長生きの人生をより豊かなものにするためには、こうした健康状態が整っている期間「健康寿命」を、いかに延ばすかが大切です。