漢⽅の知識

自分の体質を見てみませんか【漢方で体質改善】体質チェック・体質診断

「体質って変わらないのかな?」普段は肩こり気味?なんとなくだるい?人によっていろんな体質があります。
感じている症状から、ご自身の体質が理解し、体質に合わせてちょっととした食生活改善で良い方向に向かうことが出来ます。
先ずは今の自分の体調を知ることから始めてみましょう。

体調確認

体調確認その1

  • なんとなく老けて見える
  • 耳鳴りがする時が多い
  • 足や腰がよく疲れる
  • 話が聞き取りにくいことがある
  • 立ち仕事をしていると腰に痛みがくる
  • 足がむくんで靴が窮屈になりやすい
  • 尿の残存感がある
  • 恐怖心がどちらかといえばある
  • 息、呼吸が早い

体調確認その2

  • すぐに息切れする
  • 肌がカサカサしたり乾燥気味
  • 風邪でないのに咳や痰が出る
  • 鼻が詰まったり、鼻炎によくなる
  • 冬の寒さ、夏の暑さ共に敏感
  • スグに風邪をひくタイプ
  • 身震いや寒気をよく感じる
  • 気にするし、落ち込む
  • 声がハスキー気味になることがある

体調確認その3

  • フラフラ、クラクラめまい気味になる
  • 脇から下、お腹の両脇が突っ張る気がする
  • 頭が痛くなるような耳鳴りがする
  • 手足がよく痺れる
  • 血圧が上がりやすいタイプ
  • 爪の形や悪かったり、爪に線があるように見える
  • 目が疲れてしょぼしょぼする時が多い
  • 目が乾燥している気がする
  • イライラする

体調管理その4

  • 生活が苦痛に感じる
  • 顔が熱りやすい
  • 汗っかきで冷や汗もかく
  • なかなか寝れない
  • 心配、動揺をしてしまう
  • 動悸や息切れが頻繁にある
  • 冷え性と感じる
  • 簡単なことを忘れるタイプ
  • 舌がヒリヒリしたり違和感があることを感じる

体調確認その5

  • スグにお腹が張る
  • 心配性、不安な時が多い
  • 下痢が頻繁にある
  • お腹をスグにこわす傾向
  • 食べたものがずっと残ってる感じがある
  • ゲップがスグに出るタイプ
  • 胸やけ感が頻繁にある
  • いつも疲れている
  • 沢山食べれない、残す、食欲がない

体質判断

体調管理その1から5の中で、当てはまることが多い番号が、ご自身の体質タイプになります。

体調確認その1のチェックが多いタイプ 腎水タイプ
体調確認その2のチェックが多いタイプ 肺金タイプ
体調確認その3のチェックが多いタイプ 肝木タイプ
体調確認その4のチェックが多いタイプ 心火タイプ
体調確認その5のチェックが多いタイプ 脾土タイプ

漢方医学では、身体の働きを5つに分類します。
これを五臓といい、肝、心、脾、肺、腎からなります。
それぞれのタイプの症状や、漢方におけるおすすめの食べ物など、詳しくみてみましょう。

腎水タイプ 体調確認その1

「腎水タイプ」は、西洋医学でいう「腎臓」の働きを含みます。腎臓は水分調整や排尿をコントロールしているので、「腎」の機能が弱まると、むくみがおこりやすくなったり、トイレに行く回数が増えたりもします。また、老化のプロセスとも関係性があり「腎」の働きが弱まると、肌の老化を招いたり、シミやシワが目立つようになったりもします。その他、耳の聞こえが悪くなったり、耳鳴りがしたりします。更に髪の健康状態も「腎」と深い関係があるので、不規則な生活やストレスなどによって「腎」の働きが弱まると、髪につやがなくなり、抜け毛や白髪が目立つようになったりもします。
そんな腎臓に良い関係性の食べ物は、のり、昆布、あさり、しじみ、牡蠣、ひじき などゴマ、小豆、黒豆、ソラマメ、クルミ、クリ などや塩辛い味のある食べ物が良いとされています。

肺金タイ 体調確認その2

「肺金タイプ」は西洋医学でいう「肺」の働き(呼吸器系)のほか、消化器系の働きをコントロールしています。
加えて、皮膚やのどとの関係性も深く、皮膚の乾燥・ニキビ・のどの乾燥など表情を起こしやすいのが肺金タイプの特徴でもあります。 また季節的な特徴もありますが、花粉症や鼻炎などのアレルギー症状などにも注意が必要です。その他、肺はエネルギーが低下すると風邪をひきやすくなったり、腸との関係も深いので下痢や便秘が起こりやすくもなります。
そんな肺にお勧めの食材は、大根、シソ、ネギ、ショウガ、春菊、唐辛子、にんにく、かぶ、白菜、ミカン、ユズ などや辛味のある食べ物が良いとされています。

肝木タイプ 体調確認その3

「肝木タイプ」は五臓全体の働きがスムーズに行われるようコントロールする役割があります。
「肝」の機能が弱まると、五臓全体のバランスが崩れ、さまざまな機能に不調が表れ可能性があるので肝を整えることは大切です。不調の現れに肝は自律神経との関係性があるので、機能が低下すると心身が不安定になり感情もコントロールが難しいこともあったり、なかなか眠れないことも症状として出てきます。肝は目の機能や爪との関係性もあり、目の場合は疲れ、充血、かすみなどの症状や爪で言うとツヤが無くなったり割れやすくなったりもすることがあります。
そんな肝にお勧めの食べ物は、ほうれんそう、ニラ、しいたけ、きくらげ、わかめ、小豆、梅、アンズ、リンゴ、キンカン、レモン などや酸味のある食べ物が良いとされています。

心火タイプ 体調確認その4

「心火タイプ」は、五臓のなかで最も重要な機能系です。なぜならば生命活動を維持する働きがあり、脳とも深い関わりがあります。
情緒や意識をコントロールします。心はものすごく重要な立場にあります。「心」が弱まってしまうと、心臓の働きが衰えてきます。 したがって血液の循環が悪くなるので、動悸・息切れ・のぼせ・顔のほてりを感じることがあります。また、ストレスの影響を受けやすい機能系です。 ストレスなどによって「心」の働きが低下すると、情緒不安定になったり、不眠がおこりやすくなつたり、記憶力や集中力が不足しがちになることがあるので、日常生活においても心は大切です。
そんな心にお勧めの食材は、シソ、ユリ根、ギンナン、ニガウリ、ごぼう、セロリ、パセリ、ウド、ヨモギ、グレープフルーツ などや苦味のある食べ物が良いとされています。

脾土タイプ 体調確認その5

「脾土タイプ」は、胃腸と関係が深く、消化したり、栄養分を吸収する役割を持っています。
したがって「脾」の働きが弱まると食欲不振、胃の痛み、消化不良などが起こりやすくなります。すなわち、消化器系に不調が表れ、肌のトラブル・口内炎などをひきおこします。 肌の色が不健康な黄色味を帯びたり、ニキビや吹き出物が出来やすくなります。また、唇が荒れやすくなるので要注意ですね。消化だけでなく脾の働きが低下すると、味覚がわかりにくくなったり、とくに甘味を求めたりもします。 また機能低下が進むと、過食になって肥満に影響を及ぼしたりく、だるさや脱力感を感じることもあります。
そんな脾にお勧めの食材は、カボチャ、クリ、クルミ、松の実、大豆、玄米、きび、粟、クコの実、はちみつ、山いも などや甘味のある食べ物が良いとされています。

カンポウテーブルの漢方スープ一覧 >>

関連記事一覧